もともとあまり出歩かないほうだが、テレワークと外出自粛でほぼ引きこもりの生活を送って1カ月になる。一人暮らしなので仕事の電話以外はほとんど話さない。
こういう時はYouTubeはとてもありがたい。New England Journal of Medicine, JAMA, Lancetといった有名医学誌に掲載されたコロナウイルス関連の研究論文を、日本語でわかりやすく解説するYouTuber医師がいる。
Dr Ishiguroはその一人。大学病院の外科医時代にほとんど家にも帰れないほど多忙な生活で体を壊し、その体験から睡眠と食生活の大切さを説いている。最近では食料備蓄にビタミン剤も加えることを推奨している。
末期がんの緩和ケアを専門とするかんわいんちょーは、中国やイタリアでのコロナ患者の傾向、治療薬の効果などを解説している。
そして高須クリニックの後継者、高須幹弥医師は毎日のようにコロナ関連の情報を多岐にわたり詳細にコメントしている、PCR検査数、渡航制限、マスクの効用、さらには風俗店での感染の危険度といったタブーな話題にも切り込んでいる。どんなテーマであろうと、膨大なデータをもとに一般人にもすぐにわかるよう、かみ砕いて語っている。
本来はヨーロッパのおしゃれで快適な生活をテーマとした主婦のチャンネルで、最近では現地の様子を伝えて再生回数を伸ばしているものもある。イタリアの食卓というチャンネルでは、ローマ在住の日本人主婦が現地の軟禁状態について報告している。
アルプス自然生活というチャンネルでは、やや阿川佐和子氏に似た日本人女性が、普段はイタリアの田舎のスローライフを伝えているが、3月28日のビデオではコロナについて語っている。「コロナとの戦争だと言うが、本当の戦争よりはるかにましだろう。とにかく家にいれば、とりあえず安全なのだから」と。
3月末現在で全世界の新型コロナウイルスによる死者数は約3万8000人。政府統計に出てこない数字もあるだろう。だがそれと比べて、75年前には東京大空襲で一晩で10万人以上が命を落とし、100万人以上が家や財産を失った。
一方で実際にコロナに感染、闘病生活を送っている人や死亡者、中国や欧米の医療現場からはまさに戦争のような状態が伝えられている。
こうした事態を少しでも食い止めるためにも、引きこもり生活は続く。雨風をしのぐ家があり、食事に困らないだけでもかなり恵まれている。YouTubeやSNSで様々な情報が入るのも、すごくありがたい。