2020年1月26日日曜日

勝ち組YouTuberの驚くべき年収

 テレビの凋落とともに、YouTubeの隆盛ぶりには目を見張るものがある。

 Noxinfluencerというサイトに出ている日本語版YouTubeチャンネルのランキング上位には、民放のお笑い番組のような、冷静な大人が見るとバカバカしくなるものが並ぶ。

 だが彼らの高収入ぶりには驚く。登録者数834万人でトップの「はじめしゃちょー」というYouTuberの推定月収は、1365.55万円~4324.24万円。業界に詳しい人によれば、最大値の8割程度がほぼ実際の数字だという。となると、このYouTuberの年収は4億1510万円となる。

 意外とすごいのが猫の動画である。自宅の猫2匹の日常を3~5分程度の短い動画にまとめた「ポムさんとしまちゃん」というチャンネルは、上記の計算で年収1億320万円。自分の猫をかわいがり、世話をしているだけで、さほど手間がかかるとも思えない。

 こうしたYouTuberたちは2~3年動画をアップするだけで、サラリーマンの生涯賃金をはるかに超えるお金を稼ぎ出している。しかも給与収入ではないので税率も低く抑えられる。

 このような勝ち組個人の活躍ぶりをどうとらえたらよいのだろうか。大きな流れとして、知名度や権威、組織よりも、個人が発する生の情報に価値が置かれるようになった、ということが言える。

 例えば、Tripadvisorという旅行案内サイトがある。ホテルに宿泊した一般の人々が投稿した写真は浴室のカビやペンキのはがれも写し出す一方、ホテル側のプロのカメラマンの撮影した写真はどれも新築のように美しい。どちらに真実味を感じるかと言えば、当然前者である。
 
 同じように、YouTubeではプロの撮影した美しい映像はむしろ評価されず、個人が現実を生々しく映し出す動画が受けているという。 

 いかに高い価値を世の中に提供するか。それをまじめに追求して行った結果、受験勉強や長時間労働、満員電車に揺られる生活よりも、勝ち組YouTuberたちははるかにラクにお金を稼いでいるように見える。